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2025.05.31

プラチナでも金属アレルギーになる? 対処法やアレルギーが出やすい金属も解説

金属アレルギーで悩んでいる方も少なくないでしょう。金属の中でも、プラチナはアレルギーを引き起こす可能性は低いと言われていますが、全く可能性がないわけではありません。

本記事では、プラチナでもアレルギーになる可能性があることや症状が出た際の対処法などをご紹介します。

金属アレルギーとは

引用元:pixabay

金属アレルギーとは、金属が皮膚と接触した際に、汗などと反応して溶け出した金属イオンが体内に取り込まれ、免疫系がそれを異物とみなしてアレルギー反応を起こす状態を指します。

ピアスやネックレス、時計、メガネのフレームなど、日常的に肌に触れる製品に含まれる金属でアレルギーを引き起こす方が多く見られます。

金属アレルギーは「遅延型アレルギー」とされており、原因物質に触れてすぐに症状が出るとは限りません。中には、数時間から数日経ってから赤みやかゆみ、水疱などが出現する方もいます。

特に日本人は湿度の高い気候下で汗をかきやすいため、アレルギー反応を引き起こしやすい傾向にあります。一度発症すると慢性化しやすいため、体質に合わせた対策が重要です。 

金属アレルギーの症状

金属アレルギーの代表的な症状には、かゆみ、赤み、湿疹、水ぶくれ、皮膚のただれなどがあり、接触した部位を中心に広がることがあります。初期段階では軽いかゆみやヒリヒリ感などの皮膚の違和感だけかもしれませんが、放置していると炎症が悪化し、色素沈着や皮膚の硬化が起きるケースもあります。

特にピアスなどは、開けたばかりの穴に金属が直接触れるため、炎症が起きやすい部位の一つです。また、金属製の歯科材料によって口腔内にアレルギー症状が出る「口腔金属アレルギー」もあり、口内炎や味覚異常、舌のヒリヒリ感などが現れることがあります。

金属アレルギーは放っておくと悪化するため、早めに皮膚科を受診して、適切な診断と対策を取ることが大切です。 

金属アレルギーになりやすい素材

引用元:pixabay

金属アレルギーを引き起こしやすい金属には、以下のようなものがあります。

パラジウム

パラジウムは、プラチナやホワイトゴールドなどの合金に多く使用されている金属です。

一見高級感のあるジュエリーに使われていることが多く、アレルギーの原因になりにくいと思われがちな傾向にあります。しかし、実際にはニッケルと同様の性質を持っており、アレルゲンとなる可能性が高いです。

特に敏感肌の人や、ニッケルアレルギーを持っている人はパラジウムにも反応しやすいと言われています。

近年はホワイトゴールドやプラチナリングの製品でも、硬度や加工のしやすさを高めるためにパラジウムが混ぜられることが多く、知らずに身に着けて症状が出るケースも増えています。アレルギー体質の人は、パラジウムの含有量を確認するか、アレルギー対応素材を選ぶと安心です。 

ニッケル

ニッケルは金属アレルギーを発症する可能性がとても高い素材です。

ニッケルは安価で加工しやすいため、ピアスやネックレス、腕時計、メガネのフレームなど、多くの製品に使われてきました。日本では法規制によりニッケルのジュエリー類への使用が減ってきているものの、海外製のアクセサリーには今もニッケルが含まれていることがあります。

ニッケルは汗や水分と反応しやすく、少量でもアレルギー症状を引き起こすことがあるため、敏感な人は注意が必要です。アレルギー対策としては、ニッケルフリーの製品を選ぶこと、またニッケルが含まれる製品には直接肌に長時間触れないよう心がけることが大切です。

銅は、主にゴールドやピンクゴールドの合金として使用されることが多い金属です。特にピンクゴールドの美しい色味は、銅の配合によって生み出されています。

しかし、銅は金属イオンとして溶け出しやすいため、アレルギー反応を起こしやすい素材でもあります。アクセサリーを長時間身に着けると、皮膚のかゆみや赤み、水疱などの症状が出ることがあり、汗をかきやすい夏場や運動時には特に注意が必要です。

また、銅にアレルギーがあると、同じく銅を含む食器や調理器具などでも反応する可能性があります。銅のアクセサリーや食器などを使用する際は肌への反応を確認しながら、肌に優しい素材を選ぶようにしましょう。

プラチナでもアレルギーになることがある

一般的にプラチナは金属アレルギーを起こしにくいとされており、結婚指輪や高級ジュエリーに多く用いられています。しかし、実際にはアレルギーの原因となる場合もあります。

その理由のひとつが、純度の問題です。市場で流通しているプラチナ製品の多くには「Pt900」や「Pt850」などと表示されていますが、これはプラチナの含有率を示しています。つまり、残りの10〜15%は別の金属(多くはパラジウムや銅など)で構成されており、この合金成分がアレルギーの引き金になることがあるのです。

また、ごくまれに純度の高いプラチナ自体に反応する人もいます。肌が弱い方や過去に金属アレルギーの経験がある方は、必ず事前にパッチテストを受け、成分を確認してから購入するようにしましょう。 

プラチナでアレルギーになってしまった時の対処法

引用元:pixabay

金属アレルギーを予防・対処するためには、以下の点に注意が必要です。

1.アレルギーの原因となる金属を避ける

ニッケル、パラジウム、銅など、アレルギーを引き起こしやすい金属を含む製品の使用を控えましょう。

2.汗や水分をこまめに拭き取る

金属が汗や水分と反応して溶け出すことでアレルギーが発症するため、汗をかいたらすぐに拭き取るようにしましょう。

3.皮膚科でのパッチテストを受ける

自分がどの金属にアレルギーがあるかを知るために、皮膚科でパッチテストを受けることをおすすめします。

4.アレルギー対応の素材を選ぶ

チタンやジルコニウムなど、アレルギーを起こしにくい素材の製品を選ぶと安心です。

金属アレルギーは、適切な対処を行うことで症状を軽減・予防することが可能です。

症状が出た場合には、まず清潔な水で患部を洗い、刺激を与えないようにしてから皮膚科を受診しましょう。医師の判断でステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬などが処方されることがあります。

症状が軽度であっても、繰り返すことで慢性化しやすいため、自己判断せず専門医に相談するのがおすすめです。

自分の体質やアレルギーの有無を理解し、適切な素材を選ぶことで、快適にアクセサリーを楽しめるでしょう。

プラチナでのアレルギーを予防する方法

ダイヤモンド指輪

引用元:pixabay

アレルギーを予防するためにも、以下のポイントに注意してください。

 

  • プラチナへの接触を避ける
  • 清潔に保つ
  • コーティングをして保護する
  • 専門医に相談する
  • アレルギー検査を受ける
  • パラジウムフリーのアクセサリー選ぶ
  • 金属アレルギー対策アイテムを使用する

プラチナへの接触を避ける

プラチナのアレルギーが疑われる場合は、まず直接肌に触れる時間を減らすことが基本的な対策です。例えば、長時間の着用を避けたり、入浴時や就寝時には外したりするだけでも、肌への刺激を軽減できます。

また、汗や皮脂が付着した状態での着用はアレルギー反応を起こしやすくなるため、こまめな取り外しが予防につながります。プラチナは安全性が高いとされる素材ですが、体質によっては反応することもあるため、慎重な付き合いが大切です。

清潔に保つ

アクセサリーやジュエリーを清潔に保つことも、アレルギー対策の基本です。金属の表面に汗や皮脂、ホコリなどが付着すると、金属イオンが溶け出しやすくなり、アレルギーの原因になります。

特に、夏場や運動時など汗をかく場面では、帰宅後すぐにやさしく拭き取ることを習慣にしましょう。柔らかい布で軽く拭くだけでも効果的です。

日々のケアが肌トラブルを未然に防ぎ、快適にジュエリーを楽しむための第一歩になります。

コーティングをして保護する

金属アレルギーの予防策として有効なのが、ジュエリーにコーティングを施す方法です。

皮膚に直接触れる金属部分を樹脂やニッケルフリーの素材でカバーすることで、肌への刺激を軽減できます。また、見た目やデザインを損なわずにアレルギーを防げる点が魅力です。

ただし、コーティングは摩擦や使用状況によって剥がれることがあるため、定期的な塗り直しが必要です。

専門医に相談する

アレルギーが疑われる場合や、すでに症状が出ている場合は、自己判断で対処せずに専門の皮膚科医に相談することが大切です。

医師の診断により、アレルギーの原因となる金属や接触部位の特定ができ、適切な治療やアドバイスを受けられます。

場合によっては薬の処方や、生活習慣の見直しが必要となることもあります。金属アレルギーは慢性化することもあるため、早期に医師のサポートを受けることで悪化を防げるでしょう。

アレルギー検査を受ける

金属アレルギーの有無を明確にするためには、パッチテストなどのアレルギー検査を受けるのが確実です。

皮膚科やアレルギー専門外来で行われる検査では、アレルゲンとなる金属を皮膚に一定時間貼り付けて反応を確認します。

どの金属に反応するかがわかれば、今後のアクセサリー選びに役立ち、不要な肌トラブルを回避できるでしょう。

パラジウムフリーのアクセサリー選ぶ

プラチナのアレルギーの主な原因が、混合されているパラジウムであることも少なくありません。そのため、「パラジウムフリー」または「ハイアレルギー対応」と表記されたアクセサリーを選ぶことがおすすめです。

特に敏感肌の方は、純度の高いプラチナ(Pt999)や、パラジウムを含まない素材で作られた製品を選ぶのがベターです。

安心して長く使えるアイテムを選ぶためにも、販売元や素材表記をしっかり確認しましょう。

金属アレルギー対策アイテムを使用する

市販されている金属アレルギー対策グッズを活用するのも、有効な予防策のひとつです。

例えば、指輪やピアスの金属部分に貼るシールタイプのカバーや、アレルギー防止スプレーなどがあります。こうしたアイテムは、金属が直接肌に触れないようにしてくれるため、アレルゲンの接触を物理的にブロックします。

手軽に使えて外出先でも対応できるため、普段使いのアクセサリーにも気兼ねなく取り入れられる点が魅力です。

まとめ

プラチナは高品質で人気のある素材ですが、混合金属や体質によってはアレルギー反応を引き起こすこともあります。アレルギーの予防には、まず原因を知り、適切な対処を行うことが重要です。

金属アレルギーが出てしまって、不要なアクセサリーや腕時計などがある場合は、ブランドガーデン株式会社で買取査定をしてみませんか?知識豊富なスタッフが丁寧に査定し、その商品に応じた適正な価格を提示いたします。

不要になった金属商品がある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

執筆者プロフィール

中島 慶輔

役職:店長兼オーナー
鑑定歴:19年
専門分野:ブランド品・時計・ジュエリー

「初めて来店する人が安心して利用できる質屋」を目指してブランドガーデン阪神西宮店を経営しております。初めて買取や質預かりを利用する方の役に立つ情報提供ができるよう執筆しておりますので、良かったらお時間のある時にご覧くださいませ。

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