
プラチナは、希少価値と需要の高さから、売却時は高値で取引されます。一方、表面が傷つきやすい特徴があるため、プラチナの美しさと価値を長く保つためには、使用場面や使い方、保管方法などに気をつけることが大切です。
本記事では、プラチナが傷つきやすい場面と防ぐ方法を解説します。傷がついたプラチナの修復方法や売却時のポイントにも触れているので、プラチナを美しく保つための参考にしてください。
プラチナは傷つきやすい?
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プラチナは強度がある一方で、表面は柔らかく小傷がつきやすい貴金属です。
ジュエリーに使われるプラチナは、パラジウムをはじめとする割金(わりがね)が混ぜられた合金が一般的で、変形しにくい「強さ」を持っています。
一方、プラチナは柔軟性が高く、表面が傷つきやすい性質もあります。特に、結婚指輪を含むジュエリーに使われるPt950やPt900といった純度の高いプラチナは、表面が傷つきやすいのです。
とはいえ、プラチナは変色しにくく酸化にも強いため、傷がついても「磨き直せば美しい輝きを取り戻せる」というメリットがあります。
プラチナが傷つきやすい場面
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プラチナは、日常生活のどのような場面で傷つきやすいのでしょうか。ここでは、プラチナが傷つきやすい場面を紹介します。
家事をしているとき
家事をするときは、衝撃や摩擦でプラチナに傷がつきやすくなります。
例えば、皿洗いでは、硬い食器のフチや金属製の調理器具と擦れたりぶつかったりして傷がつくことがあります。また、スポンジや洗剤に含まれる研磨剤の影響を受けて、小傷が増えることもあるのです。
硬い物に触れるとき
プラチナは、硬い物に触れると傷つくことがあります。
日常生活では、ドアノブや手すりに触れたり、工具やカギなどの金属製品を持ったりと、硬い物に触れる場面が多々あるはずです。このとき、無意識に力が入り、プラチナが擦れて細かな傷がつきます。
重い荷物を持つとき
重い荷物を持つときも、プラチナが傷つくことがあります。
特に、プラチナの指輪をつけているときは、スーツケースの持ち手や買い物袋の取っ手などが擦れることで、細かな傷がつきます。硬度が高いといっても、日常的に重い荷物を持つ仕事をしている場合は、金属疲労で指輪が変形、破損することもあるのです。
スポーツやアウトドアを楽しむとき
スポーツやアウトドアを楽しむときは、日常生活以上に硬い物に触れる機会が増えるため、プラチナが傷つきやすくなります。
テニスラケットを強く握ったり、岩や木に触れたりなど、ふとした瞬間にプラチナの傷が増えていきます。
海に行くとき
プラチナ自体は、海水の塩分やプールの塩素に強く、変色や酸化、錆の心配はほとんどありません。しかし、プラチナに含まれる割金は、塩分の影響を受けて錆びるおそれがあります。
また、砂や貝などに触ったとき、擦り傷がつくといったこともあるので、注意が必要です。
プラチナの傷を防ぐ6つの方法
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プラチナの美しさを長く保つために、日常生活のなかで傷を防ぐ方法を6つ紹介します。
1.傷つきやすい場面では外す
傷を防ぐためには、傷つきやすい次の場面でプラチナを外すのがおすすめです。
- 家事をするとき
- 硬い物に触れるとき
- 重い荷物を持つとき
- スポーツやアウトドアを楽しむとき
- 海に行くとき
これらの場面では、プラチナが硬い物と接触しやすく、傷つきやすくなります。外したあとは無くさないよう、置き場所を決めるか、保護ケースに入れることをおすすめします。
2.手袋を着用する
作業のときにいちいちプラチナジュエリーを外すと「無くしそうで心配」「面倒くさい」という場合は、手袋を着用する方法がおすすめです。手袋が、表面の擦り傷やひっかき傷からプラチナを守ってくれます。
ただし、硬い物にぶつけたり重い荷物を日常的に持ったりなど、手袋の上からでも影響を受ける動作による変形までは防ぎきれません。
表面に小傷がつくおそれのある作業では、手袋の着用を検討してみてください。
3.ほかのアクセサリーと重ねづけしない
プラチナのアクセサリーは、ほかの金属と重ねづけすることで摩擦が生じ、傷がつくことがあります。これを防ぐために、次の点に注意しましょう。
- 同じ指に複数のリングをつけない
- 異なる金属のネックレスを重ねない
プラチナは、できるだけ単独で装着することをおすすめします。シンプルなスタイルは、プラチナの美しさを際立たせられるでしょう。
4.自分に合ったサイズを選ぶ
プラチナのアクセサリーは、自分にぴったりのサイズを選ぶことが大切です。
サイズが大きいプラチナリングやブレスレットを装着すると、皮膚とジュエリーの間に空間が生まれ、ジュエリー自体が動いてしまいます。気をつけていてもぶつけたり、調整のため無意識に触る回数が増えたりと、摩擦や衝撃が伝わる回数が増えるのです。
また、サイズが合っていないと、アクセサリーの美しさを損なうばかりか、紛失のリスクも高まるので、購入時には自分にフィットするサイズを選びましょう。
5.日常使いせずに保管しておく
プラチナが傷つかないようにするためには、日常的に使用せず、保管しておきましょう。
ジュエリーボックスに個別に収納すると、ほかのアクセサリーとの接触を避けられるため傷を防げます。ほかのアクセサリーと一緒に保管するときはプラチナを柔らかい布で包み、保管中の摩擦を最小限に抑えましょう。
適切に保管すると、プラチナの輝きを長期間保つことができ、特別な場面で美しい状態のまま使用することが可能です。
6.傷が目立ちにくいプラチナを選ぶ
プラチナジュエリーは「鏡面磨き」という鏡のような輝きを放つ加工が多く、傷が目立ちやすい傾向があります。一方「つや消し加工」なら、傷が目立ちにくいので、プラチナを日常使いしたいときにおすすめです。
「つや消し加工」は、金属を磨いたときに放たれる光沢を抑える加工方法を指します。プラチナならではの高級感ある輝きが抑えられる一方、自然で落ち着いた印象を与えます。
ただし「つや消し加工」も、長期間経つと加工が取れてつやが戻ってしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。メリットとデメリットを比較して、自分に合ったほうを選びましょう。
傷がついたプラチナを修復する方法
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プラチナジュエリーが傷ついてしまった場合、輝きを取り戻すための方法は2つあります。
自分で磨く
軽微な傷の場合は、自分で磨く方法で改善できる場合があります。プラチナの傷を自分で磨くときは、ジュエリー用のクロスとプラチナ専用の研磨剤を使いましょう。
研磨剤をクロスに少量つけ、優しく円を描くように磨きます。力を入れすぎるとかえって傷が増えるおそれがあるため、力加減に注意が必要です。磨き終わったら、柔らかい布で余分な研磨剤を拭き取ります。
ただし、以下にあてはまるプラチナは、自分で研磨するとダメージを大きくするおそれがあるため注意が必要です。
- 彫刻が入っている
- 複雑な発色加工がされている
- つや消し加工がされている
- メッキ加工がされている
上記のほか、深い傷や大きなダメージがある場合は、プロへの相談がおすすめです。
専門業者に依頼する
プラチナの深い傷や大きなダメージは、専門業者に依頼することで修復できる可能性があります。
業者に依頼すると、高度な技術と道具を用いた修復が可能なため、傷を修復して再び輝きを取り戻したい方におすすめです。
依頼するときは、専門の研磨機器を使用している経験豊富な職人がいる業者を探しましょう。
プラチナのジュエリーはその美しい輝きが魅力ですが、日常の使用で汚れやくすみが生じることもあります。そんなプラチナのジュエリーをどのようにお手入れすればよいかご存知ですか。ここでは、プラチナを美しく保つための効果的なお手入れ方法について詳しく解説していきます。
傷ついたプラチナは売れる?
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プラチナは、傷がついていても売ることが可能です。
プラチナは、原鉱石1トンから約3グラムしか採取できないことから、希少価値が高い貴金属です。ジュエリーのほかにも工業製品へ使われることが多く、需要も高い傾向があります。
需要を満たすために安定した取引が行われているため、傷がついていても買い取ってもらえる可能性があるのです。
傷ついたプラチナを高く売るポイント
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傷ついたプラチナを高く売るためには、次のポイントを押さえる必要があります。
- 重量がある
- 純度が高い
- 付属品がある
- デザイン性が高い
- ブランド価値がある
条件がそろっているほど、高価格で売れます。
より高く売るためには、複数の業者に査定を依頼し、相見積もりを取りましょう。プラチナは毎日価格変動しており、正確に比較検討するためには、同じ日に査定を済ませることが大切です。
工業製品に再加工するプラチナは傷の有無が重視されませんが、ジュエリーとして再販売される場合は見栄えも重要です。こうした可能性を踏まえて、査定前にクリーニングしておくことをおすすめします。
まとめ
プラチナは柔軟性があり表面が傷つきやすい特徴があります。傷つきやすい場面では、プラチナジュエリーを外したり手袋をはめたりして摩擦や衝突を避けることで、傷を回避することが可能です。また、自分で定期的に磨けば、小さな傷を目立たなくできます。
なお、希少価値と需要が高いプラチナは、傷がついていても高価格で売却できる可能性があります。
ブランドガーデン阪神西宮店では、傷の程度にかかわらず丁寧な査定を行い、適正な価格での買取を実施しています。
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