2025.05.16

金の刻印の種類を徹底解説!知っておくべきポイント

金のアクセサリーやインゴットを手にしたとき、まず目に入るのが「K18」や「750」などの刻印です。しかし、上記のマークが何を意味し、どのような違いがあるのかを正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。

実は、刻印には金の純度だけでなく、製造国や品質保証の制度など、重要な情報が詰まっています。

この記事では、金の刻印の種類や見分け方をわかりやすく解説し、大切な資産を守るために知っておくべきポイントを徹底的にご紹介します。

金の刻印の種類とは

5万円金貨

引用元:pixabay

金製品には、純度や特性を示すための刻印が施されています。刻印は、製品の価値や品質を判断する上で重要な情報源となります。

以下では、金の刻印の種類や純度の違いについて詳しく解説します。​

金の刻印一覧

金の純度や特性を示す刻印には、以下のような種類があります。

K24(24金)

純度99.9%以上の純金

K22(22金)

純度91.6%の金

K18(18金)

純度75%の金

K14(14金)

純度58.5%の金

K10(10金)

純度41.6%の金

K9(9金)

純度37.5%の金

​また、カラーゴールドの場合、純度の後に以下のようなアルファベットが付加されます。

YG

イエローゴールド

PG

ピンクゴールド

WG

ホワイトゴールド

例えば、「K18YG」は、純度75%のイエローゴールドを意味します。​上記の刻印は、製品の品質や価値を判断する際の重要な指標となります。​

金の刻印の種類による純度の違い  

引用元:pixabay

ここからは、金の刻印の種類による純度の違いを見ていきましょう。

純度はKで示す  

金の純度は、「K(カラット)」の単位で示されます。​これは24分率で表され、K24が純度99.9%以上の純金を意味します。

​Kの数値が小さくなるほど、金以外の金属が多く含まれる合金ということです。​例えば、K18は純度75%の金を示し、残りの25%は他の金属が含まれています。

K数に応じて硬度が変化  

金は純度が高いほど柔らかくなります。​そのため、K24の純金はとても柔らかく、傷つきやすいため、ジュエリーには不向きとされています。​

一方、K18やK14などの合金は、他の金属が加えられることで硬度が増しているため、ジュエリーや装飾品に適しているのが特徴です。​

色味にも違いが出る  

金の純度や混合される金属の種類によって、製品の色味も変化します。​例えば、K18のイエローゴールドは、金本来の黄色味が強く、K14やK10になると、他の金属の影響で色味が薄くなることがあります。​

また、ピンクゴールドやホワイトゴールドなど、特定の色味を出すために特定の金属が加えられることも多いです。

装飾品の使用目的で変わる  

金の純度や色味は、装飾品のデザインや使用目的によって選ばれます。​例えば、日常使いのジュエリーには、耐久性のあるK18やK14が好まれます。

一方、特別な場面で使用する高級ジュエリーや投資目的の金製品には、純度の高いK24が選ばれることが多いです。

価値評価に直結する重要要素  

金の刻印は、製品の価値を評価する際の重要な要素です。​買取や売却を検討する際には、刻印を確認し、その純度や特性を把握することが重要です。​

また、刻印がない場合や不明瞭な場合は、専門の鑑定機関や買取業者に相談することをおすすめします。​

金の刻印の種類に見る製造国の特徴   

引用元:pixabay

金製品には、国ごとに異なる刻印の特徴があります。以下でどのような違いがあるのか見ていきましょう。

刻印形式が異なる  

国によって、金の刻印の表記スタイルには明確な違いがあります。例えば、日本では「K18」や「K24」などの形式が一般的ですが、ヨーロッパでは「750」「999」などの数字で純度を示すスタイルが主流です。

アメリカでは「14K」などKの後に数字がくるパターンもあります。上記の違いを把握しておくと、輸入品か国内品かを見極める際に役立ちます。

K数基準も国による  

K(カラット)数に対する許容範囲や計測方法も国によって異なります。例えば、日本では「K18」は75.0%以上の純金含有量である必要がありますが、海外では若干の誤差が許容される場合もあります。

そのため、海外製のK18と国内製のK18で、実際の純度に微妙な差があることも少なくありません。

独自記号が使用される  

イギリスやフランスなどでは、王冠マークや動物のシンボルなど、独自のホールマーク(検定マーク)が刻まれていることがあります。

上記は金の純度に加え、検査機関や製造地、製造年などを示す情報が含まれており、鑑定時の重要な手がかりとなります。

法的義務の有無が違う  

国によっては、金製品への刻印が法律で義務付けられているケースもあります。例えばイギリスやスイスなどでは、貴金属製品には検定機関でのホールマーク刻印が義務です。

一方で、日本では義務ではなく自主的な刻印がほとんどです。そのため、刻印がない=偽物という断定はできません。

カラーゴールドの表記に地域差あり  

ピンクゴールドやホワイトゴールドなどのカラーゴールドの刻印には、各国で表記方法に違いがあります。欧州ではカラーの種類を示すマークや記号がある一方、日本ではK18など純度だけが刻印されることが多く、色味は刻印から判断できない場合もあります。

金の刻印の種類別のメリットとデメリット

引用元:pixabay  

ここからは、金の刻印の種類別のメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

まずはメリットから見ていきましょう。

信頼性の高い品質の証

金製品に刻まれた正式な刻印は、製品が一定の品質基準を満たしていることの証明でもあります。特に「ホールマーク」と呼ばれる第三者機関が検査し、合格した製品にのみ与えられる刻印は、公的な信頼を得ている証拠になるため、大きなメリットです。

こうした刻印があることで、購入者や買取業者が安心して価値を判断できるため、製品の信用性がぐっと高まります。

資産価値として評価されやすい

刻印のある金製品は、買取や相続、売却時などでスムーズに扱いやすいのが特徴です。例えば、「K24」「750」などの刻印があれば、純度を数値で表しているため、査定担当者もすぐに価値を算出できます。

これにより、買取価格が上がるケースも少なくありません。資産として保有する際にも、刻印の有無は重要な判断材料となります。

製造国やメーカーが特定できる

一部の金製品には、製造元や国、年号などが含まれた刻印が施されています。例えば、イギリスの「ホールマーク制度」では、王冠マークやライオンの記号、検査都市を示すシンボルがあり、どこでいつ作られたものかまで特定可能です。

こうした情報が刻印に含まれていれば、ブランド品やアンティークの真贋を見分ける際にも役立ちます。

デメリット

次にデメリットを見ていきましょう。

偽造刻印のリスクがある

一見本物に見える刻印でも、実際には偽物であるケースが増えています。特にメルカリやネットオークションなど個人間取引の場では、偽の刻印をつけた製品が出回っていることもあり、注意が必要です。

表面だけ金メッキで、内部は真鍮や銅などの金属だった事例もあります。信頼できる業者に鑑定を依頼することで、上記のリスクを未然に防げます。

国によって基準にばらつきがある

「K18」や「750」などの表示はどこの国でも使われていますが、その定義には国ごとの違いが存在します。日本では「K18=金含有率75%以上」と厳格に定められていますが、他国では誤差が許容されていたり、実質74%以下の製品に「K18」と表示されている場合もあります。

そのため、海外製品を購入する際には刻印だけでなく、信頼できるルートかどうかも確認が必要です。

経年劣化で消える可能性がある

リングやネックレスのように日常的に使用する金製品は、長年の摩耗によって刻印が薄れたり、完全に消えてしまうこともあります。

特に細いリングやピアスなどでは、使用とともに刻印が擦り減り、読み取れなくなるケースが多く見られます。査定や売却を検討する際には、刻印が消えていることで査定額に影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。

金の刻印の見分け方

引用元:pixabay

刻印といってもさまざまな種類があります。中には偽物の刻印が混じっている場合もあるため、しっかりとした見極めが必要です。ここからは、金の刻印の見分け方を詳しく解説していきます。

刻印位置を確認する  

金の刻印は、製品の外観を損なわないよう、目立たない箇所に刻まれているのが一般的です。例えばリングであれば内側、ネックレスは留め具のプレート部分、ピアスはキャッチの裏側などに小さく刻まれています。

光の角度によって見えにくい場合もあるため、ルーペや拡大鏡を使ってしっかり確認するのがおすすめです。新品でない場合、使用によって刻印が擦れていることもあるため、丁寧に探しましょう。

Kの前後も確認ポイント  

刻印の読み取り時は、単に「K18」の数字だけでなく、「K」が数字の前にあるか、後ろにあるかにも注目しましょう。日本製は「K18」とKが先に来る形式が主流ですが、アメリカでは「18K」と逆になっていることが多く、製造国の判断材料となります。

また、「K」と数字の間にスペースがあったり、書体が異常に細かったり、字体が不自然だったりした場合は偽刻印の可能性もあるため要注意です。

偽刻印も見分けが必要  

近年では、偽の刻印を使って販売される粗悪品も増加傾向にあります。金メッキや真鍮に本物そっくりの刻印を施し、あたかも純金製品であるかのように見せかけて販売するケースも報告されています。

見た目だけでは判断が難しく、素人が本物と見分けるのは困難です。

そのため、少しでも不安を感じたら専門の査定士に相談するのが安全です。

ブランドガーデン株式会社では、こうした偽造刻印を見抜くための専門知識とX線分析器などの鑑定機器を備えており、数多くの金・貴金属の査定実績があります。

査定は無料で対応しており、ご自宅に眠っている金製品が「本物かどうかわからない」などの場合でも、気軽にご相談いただけます。売却せずに鑑定だけという場合には1箇所500円の低価格でのX線分析も可能です。安心して資産を見極めたい方は、ぜひご活用ください。

まとめ

金の刻印には、製造国や規格によって多種多様な形式があります。それぞれの表記には意味があり、正しく理解することで、価値ある製品を見極めることが可能になります。

しかしながら、見た目だけでは判断が難しい偽刻印の存在や、国ごとの基準の違いもあるため、正確な査定が重要です。

ブランドガーデン株式会社では、専門の査定士が丁寧かつ的確に金製品を鑑定し、正当な評価を行っています。金の価値を見極めたいときは、ぜひプロの目を頼ってみてください。

 

執筆者プロフィール

中島 慶輔

役職:店長兼オーナー
鑑定歴:19年
専門分野:ブランド品・時計・ジュエリー

「初めて来店する人が安心して利用できる質屋」を目指してブランドガーデン阪神西宮店を経営しております。初めて買取や質預かりを利用する方の役に立つ情報提供ができるよう執筆しておりますので、良かったらお時間のある時にご覧くださいませ。

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