
金のアクセサリーやインゴットを所有している方なら、一度は「これは本物だろうか?」と疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。見た目は美しく輝いていても、実は金メッキだったというケースは珍しくありません。
偽物の金は巧妙に作られていることが多く、素人目には本物と見分けがつきにくいものです。しかし、いくつかの基本的なポイントを押さえておくだけで、自宅にいながらでも金をある程度見極めることが可能です。
この記事では、金の偽物を見抜くための簡単なコツやチェック方法をわかりやすく解説します。
本物の金と偽物の違い
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まずは本物の金と偽物の違いを見ていきましょう。
本物の金とは
「本物の金」とは、金(Au)の含有率が高く、偽物や合金ではない純粋な金を指します。金は、化学的に安定した貴金属で、酸や空気に強く、変色や腐食を起こしにくい特性を持ちます。
純度100%の金は「純金(24K)」と呼ばれ、柔らかく加工しやすいのが特徴です。そのため、装飾品などには「18金(K18)」や「14金(K14)」など、他の金属を混ぜた合金として使われることも一般的です。
本物の金は見た目の美しさに加え、重量感があり、磁石にくっつかないなどの特徴があります。
しかし見た目だけでは判別しにくい場合もあるため、専門の機器や試薬、試金石などを使った検査が必要になることもあります。高価な資産としての価値を持つ金だからこそ、信頼できる方法で本物かどうかを見極めることが大切です。
偽物の金とは
偽物の金には、以下のような特徴がみられます。
- 刻印の純度を偽装している
- 金メッキ加工になっている
- 金以外の素材を使用している
刻印の純度を偽装している
金の純度に関する詐称は、比較的簡単に行われる偽物の手口のひとつです。通常、金製品にはその純度が刻印として明記されていますが、実際の含有率よりも高い数値の刻印を意図的に施すことで、価値が高いと見せかける手法が横行しています。
例えば、実際にはK14程度の純度であるにもかかわらず、K18と記載されているようなケースが該当します。このような場合、確かに金は含まれているため“偽物”とは言い切れない部分もありますが、純度が異なることで製品の価値は大きく変わるのです。
また、こうした手口は他の詐称方法と組み合わされることもあるため、一層注意が必要です。見た目だけで判断せず、刻印の内容と実際の素材が一致しているかを確認するよう心がけましょう。
金メッキ加工になっている
金製品には、その価値や材質を示すための刻印が打たれています。刻印を見れば、金属の種類や純度、メーカーの情報などを読み取れるため、製品の信頼性を裏付ける重要な要素です。
例えば「K18」の刻印がある場合、それはその素材に含まれる金の割合が75%であることを示します。一方で、K18素材のメッキ加工を施している製品であれば、「K18GP」の表記が正しく、それによって“金メッキ”であることがわかります。
ところが、実際にはメッキ製品であるにもかかわらず、「GP」の記載を省いて“K18”とだけ表示するような、悪質な偽物も流通しているのです。これでは本来の金含有量と大きく異なるため、購入者に誤解を与えるリスクがあります。
さらに、比重の近い金属「タングステン」をベースに使い、外観と重さで金製品に見せかけるようなケースもあるため、注意が必要です。中には、メッキ部分すら金ではなく銅でできている場合もあるため、見た目だけで判断しないようにしましょう。
金以外の素材を使用している
金のジュエリーとされる製品のなかには、表面上は金に見えても、実際には部分的に他の金属が混ざっているものがあります。こうした商品は、正規の金製品と見分けがつきづらく、購入者が気づかずに手にしてしまう可能性も高いのが現状です。
特に注意すべきは、細かいパーツに別素材が使用されているケースです。
例えば、ネックレスの留め金や接続用のマルカンなど、小さくて目立たない部分に金以外の素材を混ぜ、全体を金製に見せかける手口が存在します。
これにより、実際には全体が金ではないにもかかわらず、消費者はフルゴールド製だと誤認してしまうことになります。結果的に、商品としての価値は大きく下がってしまうのです。
こうした偽物は巧妙に作られており、素人が見ただけでは気づかないことも多いため、信頼できる鑑定士や専門店でのチェックが重要です。
本物の金と偽物を見分ける方法
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本物の金と偽物を見分けるためにも、以下の方法をぜひ試してみてください。
- 刻印を確認する
- 磁石を当てる
- 比重を確認する
- 色味を確かめる
- 試金石を使用する
- 金が剥離していないか
- 信頼できる専門家に査定してもらう
刻印を確認する
金製品には、純度や種類を示すための刻印が打たれているのが一般的です。例えば、「K24」や「K18」などの刻印は、それぞれ純度99.99%や75%の金であることを意味します。
一方、メッキ製品には「GP(ゴールドプレート)」や「GF(ゴールドフィルド)」などの表示があることも。上記は金メッキや金張りを示しており、純粋な金とは異なります。
しかし、悪質な偽物の中には、あえて本物を装うために「K18」とだけ打ち、本来必要な「GP」の記載を省略しているケースも存在します。さらに、刻印そのものが存在しない商品にも要注意。
上記の場合は、そもそも本物の金である可能性が極めて低くなります。刻印があるからといって100%安心とは限りませんが、刻印の内容やその有無をしっかりチェックすることで、偽物を見抜く大きな手がかりになります。
磁石を当てる
金は非磁性金属のため、磁石に引き寄せられることはありません。したがって、磁石を近づけた際にピタッとくっつくようであれば、その製品には鉄やニッケルなど、別の金属が混じっている可能性があります。
手元にある強力な磁石を使って金製品に軽く近づけてみましょう。もし反応があれば、少なくとも「純金」ではないと判断できます。
ただし注意すべき点として、金メッキ製品の中には、ベースに磁石に反応しない素材(例えば銅やアルミニウムなど)が使われていることもあり、この方法だけでは判断がつかないケースもあります。
比重を確認する
金は比重がとても高く、他の金属と比べてもずっしりとした重みが感じられます。例えば、同じサイズやデザインのアクセサリーでも、本物の金製品は意外と「重たい」と感じるほど密度があります。
一方で、金メッキや金張りの製品は中身が別の軽い金属(たとえば真鍮やアルミ)で作られているため、手に取ったときの重量感が明らかに違うのです。ただし、重さの判断にはある程度の経験も必要になります。
同じ金でもK24(純金)とK10では重さに違いがありますし、デザインや中空構造によっても変わってきます。そのため、複数の製品を比べたり、以前購入した正規品と見比べたりするのがコツです。
色味を確かめる
本物の金製品は、独特の輝きと柔らかな光沢を持っています。特に高純度の金ほど、黄色味が強く、しっとりとした重厚な輝きを放つのが特徴です。
一方、偽物やメッキ製品は、表面だけが光っていたり、不自然なギラつきがあったりすることがあります。新品の状態でも、やけにピカピカしていたり、明らかに表面のコーティングが薄いように見える場合は、注意が必要です。
また、色合いにも注目しましょう。例えばK18とされる製品が、あまりに明るすぎたり、金色というより黄色っぽかったりする場合、メッキや別素材の可能性があります。
さらに、細部を観察すると金属の地肌が見え隠れしていたり、表面の仕上げが雑だったりするケースもあります。光の加減だけで判断せず、手元でじっくり観察してみることが大切です。
試金石を使用する
金の真贋を見極める伝統的な手法として、「試金石(しきんせき)」の使用があります。試金石は非常に硬い石で、金属を擦りつけた際に残る線や色(条痕)から、金であるかどうかを判別するという方法です。
金はとても柔らかい金属であるため、擦ったときの手応えや痕の色合い、さらには条痕の特徴などから、経験のある人であれば判別が可能です。この技術は日本でも江戸時代から用いられてきたもので、いわば職人の知恵とも言えます。
特に、表面にだけ金を施したメッキ製品などは、試金石に擦ると下地の金属が現れるため、即座に見分けがつく場合もあります。ただし、試金石を使う際には若干の表面削りが必要になるため、高価な品や大切な品に使う場合は慎重に判断しなければなりません。
金が剥離していないか
金メッキかどうか判断に迷う場面では、試金石などの専門的な道具を使うのがためらわれることもあるでしょう。そのようなときは、まず目視でメッキの剥がれが起きていないか確認する方法がおすすめです。
金メッキ製品は、ベースとなる金属に薄く金を被せただけの構造のため、使用による摩耗や小さな衝撃によって表面が削れ、下地の素材が露出することがあります。例えば、アクセサリーの角やよく擦れる部分などを注意深く観察すると、金の光沢とは異なる色が見えることがあります。
単なる傷や汚れではなく、金属の地肌であれば、メッキが剥がれているサインだと判断が可能です。
信頼できる専門家に査定してもらう
どうしても本物かどうか判断がつかない場合は、専門家による鑑定を受けるのがおすすめです。貴金属の買取店や質屋、宝石鑑定士が在籍している店舗などでは、金の純度や真贋を専門の機器や経験によって的確に判断してくれます。
近年では、破壊しなくても検査できるX線分析装置を使った鑑定を行う店舗も増えており、見た目だけでは判断できない微細な違いまで調べてもらえるため安心です。
もちろん、鑑定には費用がかかる場合もありますが、大切な財産や高額な商品であれば、それだけの価値は十分にあります。ネットで購入した商品や、誰かから譲り受けたアクセサリーなどで少しでも不安を感じたときは、自己判断に頼らずプロに見てもらうのが一番です。
信頼できる買取業者の選び方のポイント
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金製品を売却する際、「どこに売るか」で得られる金額や対応の満足度は大きく変わってきます。高価な資産である金だからこそ、信頼できる買取業者を選ぶことが大切です。ここでは、後悔しないための買取業者選びのポイントを4つに絞って解説します。
- 金の買取実績が豊富か
- 見積りを明確に提示してくれるか
- 手数料がかからないか
金の買取実績が豊富か
最初に注目したいのは、「その業者に金の買取実績がどれだけあるか」です。金の相場は日々変動しており、その動きに敏感であるかどうかは、適正価格での買取を実現できるかどうかに直結します。
豊富な実績を持つ業者は、市場動向を的確に把握しており、顧客にとって損のない価格を提示する力があります。
また、過去の取引件数や口コミ・評判、対応したアイテムの種類などを確認することで、その業者がどのような経験を積んできたのかを判断する手がかりにもなります。大手や専門業者であるほど、買取経験の幅が広く、安心して査定を任せられるでしょう。
見積りを明確に提示してくれるか
買取業者の中には、見積りの根拠があいまいなまま話を進めてしまうところもあるため注意が必要です。信頼できる業者であれば、「金のグラム数」「当日の相場」「査定額の内訳」などを丁寧に説明し、利用者が納得した上で買取を進めてくれます。
また、LINEやメールなどを使った事前査定サービスを行っているところもあり、あらかじめおおよその価格感を把握することも可能です。不明瞭な点があれば遠慮せずに質問をし、明確な説明が返ってくるかを基準に選びましょう。
手数料がかからないか
見落としがちなのが、「買取に伴う手数料の有無」です。一見高い査定額を提示していても、実際には振込手数料や査定料、キャンセル料などの名目で差し引かれるケースがあります。
その結果、手元に残る金額が想定よりも少なくなるというトラブルも。
信頼できる買取業者であれば、上記のような手数料を明示している、あるいは一切かからないと明言していることが多いです。また、送料や返送費用なども事前に確認しておくと、万が一査定額に納得できなかった場合の対応もスムーズにできるでしょう。
まとめ
金の買取で後悔しないためには、豊富な実績、明確な査定、そして安心の手数料体系を備えた業者を選ぶことが大切です。ブランドガーデン株式会社では長年の実績に基づいた的確な査定と、X線分析器を活用して適正な検査を行っています。
さらに、査定料や見積もり手数料は一切かからず、初めての方でも安心してご利用いただけます。LINE査定や店頭買取にも対応しており、忙しい方にもぴったりのサービス体制が整っています。
大切な資産である金製品の売却は、信頼のおけるブランドガーデン株式会社にぜひご相談ください。